永遠に叶えられないと思っていた2人きりの花火大会

現在生後2週間の赤ちゃんを育てています。この子を授かった時、まだ旦那とは結婚していませんでした。いわゆる授かり婚です。

最初は急なことにバタバタして心に余裕も無かったのですが、妊娠8ヶ月目になった頃、お腹が重くて大変なのはありますが体調は安定していたので、伊豆へ新婚旅行に行くことになりました。
ガイドブック買ったり、ネットで調べたりしてどこへ行くか決めるだけでもわくわくしていました。
そこにとあるイベントの情報が目に入りました。
あのピース又吉直樹さんの著書『火花』でも描写されている、熱海海上花火大会です。
花火の時期以外でも月に一度開催されています。
それがたまたま予定していた日に開催されることが分かり、ホテルから遠いのですがどうしても行きたい理由があり、わがままを言って行く約束をしました。
私と旦那は地元の小さな花火しか一緒に見たことがありませんでした。
インドアな私たちは、大きな花火大会は疲れちゃうからまたいつか行こうと断念。
彼とはずっと一緒にいたいと思っていたし来年行けるだろうと思っていたので軽く捉えていました。
しかしその年に妊娠が発覚。その頃には出産も近づいている時期なので行けなくなりました。
普通ならあまり気にしないのですが、旦那には私に嘘をついてまで隠した元カノの存在がいました。
その人とは浴衣を着て隅田川の花火大会に行っていたので、私は劣等感でいっぱいでした。
私の浴衣姿も見て欲しかった…、大きな花火大会2人で行ってみたかった…。だからその熱海海上花火大会はどうしても行きたかったのです。
当日、熱海駅からスマホのマップを使って会場へ向かうと、ずっと下り道。帰り大丈夫かよと彼は少し不機嫌になっていました。
私が言い出したので必死に案内するも、あっちだこっちだと余計な体力を使わせてしまい、さらに不機嫌に。
長い階段を降りていると花火大会は始まってしまいまし。
しかしそこから見えた花火はすごく綺麗で、彼も喜び急いで会場へ向かいました。
会場で見る花火は迫力もすごくとても幻想的でした。25分間はあっという間で、私は涙を流しながら見ていました。
帰りの電車は逃すと30分待つことになり急いで坂道を上りました。
妊婦の体には辛かったですが、2人で汗だくになったのは今ではいい思い出です。
ぎりぎり電車に間に合い落ち着いてから、わがままに付き合ってくれてありがとうと伝えました。
疲れるからと断念した昨年の花火大会。きっとそれ以上に疲れた今年の花火大会。
それでも彼は、見れてよかったと笑ってくれました。
毎月1回のその1回がたまたま被ったことは神様のプレゼントだと思いました。